感涙の酒肴にこだわりの地酒、“おっさんの聖地”ここにあり

トウキョウハレルヤ

東京ハレル家

「西多摩のお酒」に自信があります

住所
東京都福生市本町94-1 
TEL
042-847-2070

リピート率100%の鯖の燻製に、
誰もが驚く、群を抜く刺身の旨さ。
銘柄豚のTOKYO-Xは、地酒でしゃぶしゃぶ。
居酒屋に魂を捧げる、若き店主が繰り出すマジックに、今宵もおじさんたちがむせび泣く(一部おばはんも)。

(店名)
  • 端正な檜のカウンター

    工夫を凝らされて提供される刺身は、絶品だとお客様からも大好評。目利きした魚を1本買いをして、自分でさばくからの美味さだという

  • 端正な檜のカウンター

    大ぶりで、サクサクの唐揚げ。酒粕と塩麹で仕込んであるので、驚くほどジューシー。香辛料が効いた、やみつきの味

  • 端正な檜のカウンター

    東京ハレル家、人気ナンバー1、リピーター必至の鯖の燻製「サバくん」。燻製の香ばしさをまとった、ふっくらとやわらかな身がたまらない

店長からの一言

店主 大塚祐樹さん

大塚祐樹さん

「TOKYO-X」という青梅産・銘柄豚の素材本来の美味しさを、とくと味わって欲しいと思っています。地元にいながら、知っているようで知らない方が多いことを感じています。ぜひ、お店に来ていただいて、こんなに美味しいものがあることを知っていただきたいと思います。こだわりのお酒は一合もハーフサイズも用意していますので、いろいろな銘柄を楽しんでいただけるようになっています。どうか、お気軽にお立ち寄りください。

基本情報

店名 東京ハレル家
住所 東京都福生市本町94-1 
電話 042-847-2070
営業時間

17:30~0:00

定休日 不定休
駐車場 なし(近隣コインパーキング多数ございます。)
カード使用 利用可(VISA、マスター)
URL https://tokyo-hareruya.owst.jp/

ストーリー

比類なき名物、日本酒しゃぶしゃぶ

 オープンは2017年3月、オーナーシェフの大塚さんは福生で開業するにあたり、比類なき名物料理を看板に掲げた。それがメニューに「必食‼︎」とある、別名「杜氏鍋」と称される「日本酒しゃぶしゃぶ」(1人前1,480円)だ。
「福生には2つの蔵元があり、福生の地酒と青梅のTOKYO-X豚を柱にした料理をと思いました。本当に美味しいTOKYO-X豚本来の旨味を味わってもらうには、これが一番いいと到達した料理です」
 鍋に惜しげも無く、多満自慢の「純米無濾過」が注がれる。そして着火。ふつふつしてきたところで、火をつけてアルコールを飛ばす。そこにカツオや椎茸、昆布でとった特製の出汁を投入する。この出汁が味の決め手だ。お皿に盛られた豚肉のなんと美しいことだろう。赤身と脂身のコントラストが際立ち、手切りの肉は通常のしゃぶしゃぶ肉より厚みがある。端には、脂身が添えられている。野菜はレタスに豆苗、エノキにシメジ。
「出汁に、この脂身をまず入れてください。これで出汁が完成します。ぜひ、お肉から食べてください。どばっと入れてがばっと食べて、その後にレタスを」
 金色の出汁に豚肉を入れ、火が通ったところで引き上げる。しゃぶしゃぶだが、ポン酢やゴマだれは使わない。それでは「ポン酢味になってしまい、豚肉本来の味が味わえないから」だ。
 肉が甘い! しっかりした厚みのある肉はしっかりと歯応えがあり、それでいて柔らかく、何より脂身がとても甘い。臭みは微塵も無く、何と清らかな豚だろう。噛めば噛むほど美味しい肉汁が口中に広がり、何とも幸せな気持ちになる。出汁が実にいい。素材を見事に引き立て、十分に旨味を引き出している。シンプルな食べ方だからか、ガツンと豚肉を食らう喜びが全身を駆け巡る。結構なボリュームなのに、箸が止まらない。火を通したレタスがまた、清浄かつ力強い豚肉にぴったり合う。
「TOKYO-X、美味いですよね」と大塚さん。この豚に惚れ込んだからこそ、チャーシューも春巻も肉味噌など、店で使う豚はすべてTOKYO-Xだ。銘柄豚ゆえ値は張るが、半頭買いをすることで、この値段で提供できるという。肉の切り置きはしないため、美しい色合いのフレッシュな肉が目の前に現れるのだ。
 もはや、この鍋のトリコ。心を鷲づかみにされてしまった。間違いなく、また食べに来る。その時は、大事な友人を絶対に誘って。

こだわりの日本酒に、斬新な酒肴

 メニューには必ず、店主の一言が添えられているが、「ハレル家大人気の逸品」とあるのが人気ナンバー1、「鯖のくんせい サバくん」(580円)だ。大塚さん曰く、「一度食べれば、みんな、必ず次も食べる」とリピート率は100%。
 脂の乗った鯖はあたたかく、ふっくら柔らかで、燻製の香ばしさが口中に広がる。この香りがたまらない。ちょっと塩味を効かせた塩っ気が、日本酒にぴったり。嘉泉の「しぼりたて」がくいくい進む。
 刺身のクオリティの高さも、ハレル家の魅力だ。この日はキンメダイ、イトヨリ、タイ、あん肝、ミナミマグロの炙り2種が用意され、美しく盛られて目の前に。九州の甘い醤油といつも醤油の2種を使い分けるのだが、実にいい味のコントラストになっている。タイが口中でほどけ、キンメはねっとり、濃厚なマグロに、繊細なイトヨリと幾つもの味わいをじんわり堪能できる。
「刺身は、魚を1本丸ごと買って、自分でさばくんです。今日はどれがいいか、目利きして。だから、その日によって違います。切り身では注文しません。さばきたてを出すので、美味しいんだと思います」
 豆腐のようなフォルムをした「なめらか味噌チーズ豆腐」(500円)は、ふわふわ、ねっとりの食感がたまらない。味噌の甘じょっぱさがいいアクセントになってパクパク行ける。近隣にはない、面白い味の提案だ。
「麹の風味と旨味を揉み込んだ」というキャッチコピーの「酒屋の吟醸トリカラ」(580円)も、人気メニューのひとつ。大ぶりな唐揚げで、口を最大に開かないと齧り付けない。衣はサクサク、塩麹に酒粕を入れて漬け込まれた鶏肉は柔らかくジューシーで香辛料が香り、絶妙な味付けだ。
 料理に伴走するお酒にも、こだわりがある。西多摩のお酒は嘉泉、多満自慢、澤乃井、千代鶴、喜正と全蔵が揃い、東村山の金婚政宗、府中の国府鶴まで味わえるのだ。それが一合450円〜という、破格で提供されるのだから嬉しい限り。ハーフグラスも用意され、一杯230円ぐらいで、いろいろなお酒が味わえるのだ。東京の酒だけでなく、大塚さんが目利きした全国の銘酒も魅惑のラインナップとなっている。
 斬新な発想の酒肴の魅力と相まって、今宵はとっぷりとハレル家に浸かろうと心に決めた。

居酒屋に夢中

居酒屋に夢中

 取材時の髪の色は、パールアッシュ。頭の片側を刈り上げツンツンに髪を立たせ、お祭り衣装の定番「鯉口シャツ」に酒蔵の前掛けという出で立ちの大塚さんは、ちょっといかついお兄ちゃんといった雰囲気だ。
 大塚さんは1984年、母の地元である大阪区此花区に生まれた。父は佐渡島出身。幼少期に福生に転居して、小中高と福生で育つ。
「高1から回転寿しでアルバイトを始めました。自分で、自分の小遣いを稼がないと行けなくて。お好み焼き屋や派遣で引っ越しの仕事など、ずっとバイトをしてましたね」
 店舗コーディネーターに興味があり、自分で学費を稼いで、能力開発大学校でインテリアを学んだ。洋食屋で朝8時半からランチまで、夜は居酒屋でバイトという日々。卒業制作に選んだのは居酒屋の屋台で、就職したのは全国に60〜70店舗を構える居酒屋チェーン。一体、どれだけ居酒屋が好きなのか。
 新入社員なのに、中野店の店長を任された。
「使う人は全部、年上。嘘だろーって思いましたよ。でもバイトの時から、知っておいた方がいいだろうと発注や管理作業をしていたので、利益も出て、うまく回っていました」
 1年間休みを取らず、1日18時間は働いた。しかし、会社から理不尽な仕打ちを受け、退社。22歳だった。その後、スキー場のカフェダイニングバーの立ち上げに関わったり、フリーターとして昼はランチ、夜は居酒屋と一貫して飲食業に関わってきた。
 勉強になったのが、家族経営の四谷にある飲食店だった。料理も提供の仕方も違う。これが都内の感覚なのかと思った。結婚を機に四谷を離れ、福生に戻ってきた。先輩の誘いで新橋の居酒屋を手伝うこと1年、そろそろ念願の自分の店を持つことを決意した。
「18、19歳のアルバイトの時から独立は考えてました。なんで、ですかね? この仕事以外、考えたことがないんですよ。少なくとも、スーツを着る仕事はしないと決めていました。オレ、居酒屋に夢中なんです。人の話を聞いているのが好きなんですよね」
 物件探しが始まった。当初、武蔵小金井近辺で探していたが、なかなか見つからず、今の物件がずっと空いているのはわかっていた。
「よし、福生でやろう。ここなら場所もいい。福生には蔵元が2つある。日本酒を売りに、やっていこう」
 大塚さん、33歳の春だった。

まだまだ途上、もっと気軽に寄れる店へ

 店名のハレル家には、「めでたい、ハレの日」の意味を込めた。
「いいことがあった時、ちょっといいものを食べてお祝いしたい。そんな思いに応えられるものを置いておきたい」
 大塚さんが「家」を使うのは、「居酒屋は、家だ」という思いがあるからだ。「お帰りなさい」とお客を迎えたい。それが、大塚さんの思いだ。
 今やお客の98%が、地元住民。それも圧倒的に、「おじさん」だ。ハレル家はまさに、“おっさんの聖地”と化している。
「それも、隠れ家的存在になってますね。ふらっと入るというより、皆さん、目指して来られます。くつろいでもらいたくて、座敷を広く、掘りごたつ式にしました。この空間と、時間を提供したいです」
 大塚さんは、実に楽しそうにお客と話す。
「父を亡くしていますから、お客さんが父親代わりなのかもしれないです。アルバイト時代も、職場の目上の人たちに育ててもらってように思います」
 オープンからもうすぐ2年。これだけ支持者がいるのだから、どんな手応えを感じているのだろう。
「手応え? そんなもの、ないですよ。もっといろいろなお客さんに来てもらえるよう、そういう仕組みや展開を考えないと。目指すのは気軽さ。もっともっと大衆化していきたいです。名物料理も、また新たなものを考えます。料理? 別にそこまでじゃないです。一人でやっているから、料理をやるしかないだけで。なんで、ですかね? なんで、居酒屋に夢中なのか。オレ、人の話を聞くことと、身体を動かすのが好きなんです」
 居酒屋一筋で生きてきた“居酒屋バカ”の青年が、ちょっととんがった眼差しでまだまだ満足するものかと、しっかり先を見据えている。どう化けて行くのか、地元民としては大いに期待し見守りたい。

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