ブラジルBBQ 「シュラスコ」と、日本一のカイピリーニャ

ナンベイショクドウ

南米食堂

「本場に負けない味」に自信があります

住所
福生市牛浜99-12
TEL
090-9425-0141

12歳で渡日した日系2世の店主が、
ソウルフード「シュラスコ」をメインに、
ブラジルの味を知ってほしいと心を込める。
カイピリーニャに本格マテ茶、フェイジョアダって何?
牛浜駅西口商店街に、正真正銘のブラジルがある。

(店名)
  • 端正な檜のカウンター

    大きく切った分厚い肉に岩塩をまぶして、巨大な串に刺して炭火で焼く。これがブラジル人のソウルフード、シュラスコだ

  • 端正な檜のカウンター

    2階にある個室。自宅のリビングでくつろぐような感覚で、ブラジリアン体験ができる

  • 端正な檜のカウンター

    牛浜駅からすぐ。小さな商店街の一角に、福生の「ブラジル」がある

店長からの一言

店主 原田驍(タケル)さん

原田驍(タケル)さん

ブラジルの料理の特徴は、素材と調理法にこだわることです。本格的なカマドで炭火を使って焼き上げる、シュラスコをぜひ味わってほしいです。本場に負けない味を目指し、日々、進化していきたいと思っています。居心地のいいお店です。どうぞ、お気軽にいらしてください。

基本情報

店名 南米食堂
住所 福生市牛浜99-12
電話 090-9425-0141
営業時間

12:00~15:00(Lo BBQ14:00 FOOD14:30)

18:00~26:00(Lo BBQ25:00 FOOD25:30)

定休日 なし(イベント出店時など休みあり)
駐車場 1台
カード使用
URL https://www.facebook.com/nanbeishokudo

ストーリー

これぞ、ブラジルの魂! シュラスコにゾッコン

前列左がアンガス牛のイチボ肉、その横が豚肉、後列左がブラジルソーセージ、その横が鶏肉。炭火の香ばしさをまとったジューシな塊肉を、がっつり食らう。何も要らない、最高だ

前列左がアンガス牛のイチボ肉、その横が豚肉、後列左がブラジルソーセージ、その横が鶏肉。炭火の香ばしさをまとったジューシな塊肉を、がっつり食らう。何も要らない、最高だ

 店の自慢は厨房奥にある、鉄筋とレンガで組んだ本格的な手作りカマドだ。ここで太い鉄串に刺した分厚い塊肉を、火花散る炭火の遠火でじっくりと焼き上げるのが、店の骨格を成すメニュー、「シュラスコ」だ。
 ブラジルで暮らしていた頃、週末はBBQ「シュラスコ」がお決まりで、幼い頃から火起こしが任務だったタケルさんにとって、火の扱いはお手のもの。

 塊肉を岩塩だけで焼くというのが、シュラスコの基本。タケルさんはここにオプションとして手作りガーリックソースを加え、2タイプを提供する。

 串に刺されるのはアンガス牛のイチボ肉、鶏肉、豚肉、そしてブラジルソーセージ。岩塩だけとガーリックソースと合わせれば、8種の味が楽しめる。

 炭火の香ばしさをまとった肉を頬張れば、直球で塩の旨味がガツンと攻めてくる。うわっ、なんという絶妙な塩加減なのだろう。味の濃いイチボ肉はジューシーで、噛めば噛むほど口中に牛肉本来の旨味が溢れ出す。鶏肉は皮がパリッと香ばしく、肉はふわっとほどける柔らかさ、厚みのある豚肉がここまでしっとりと焼きあがるとは! ブラジルソーセージは肉がずっしり詰まり、むっちり、ムギュッとした食感がたまらない。攻め加減の塩もいいが、ガーリックソースがのけぞるほどに美味い。噛むたびに肉汁がじゅわっと溢れ、肉を食らう野生が呼び起こされる心地よさ。

「ブラジルの料理の特徴は、素材の味を生かすことです。肉はもちろん、塩もそうですが、すべて素材にこだわっています」とタケルさん。

 シュラスコ……、シンプルでありながら、なんと秀逸な調理法なのだろう。もはや、ゾッコン。まだ肉が残っているというのに、再訪を決意した。

日本一に輝いた、カイピリーニャが地元に!

タケルさん自慢の「カイピリーニャ」がこれだ。たっぷり入ったフレッシュライムの酸味とほどよい甘み、すっきりとした味わい。すいすいといくらでもいけそう

タケルさん自慢の「カイピリーニャ」がこれだ。たっぷり入ったフレッシュライムの酸味とほどよい甘み、すっきりとした味わい。すいすいといくらでもいけそう

ブラジルではおなじみの飲み物が、さとうきび酒にフレッシュライムを加えたカクテル「カイピリーニャ」だ。2017年7月に行われた在日ブラジル商業会議所主催の「カイピリーニャ・コンテスト」で、代々木公園に全国から集まったどのカイピリーニャより、タケルさんのものが美味しいと来場者の支持を得て、見事、日本一に輝いた。

 フレッシュなライムを丸ごと1個、ざくっと切ってジョッキの中ですりこぎのような棒で潰していく。そこに若干の砂糖とそしてさとうきび酒、砕いた氷をたっぷり。これが、タケルさん特製のカイピリーニャだ。

 ライムの爽やかな香りと酸味、程よい甘さ。フレッシュでスッキリ、何とも飲み心地のいいカクテルだ。豪快に、ジョッキでぐいっと行くスタイル。ああ、これ、何杯でも行けちゃうヤツだ。たっぷりのライムが身体を浄化してくれるよう。

「日本一になったということは、実質世界一だと思っています。ブラジルのものは無駄に甘い。そうじゃなくて、甘さをほど良いものに変えたんです。その意味で自分のカイピリーニャは、ブラジルの食文化と日本の食文化が交わったものだと思います。そうやって進化していきたい。本場に負けない味を提供したいです」

 カイピリーニャに合わせるサイドメニューは「タピオカ芋のフライ」に「豚皮揚げ」、そして各種の揚げピザ……、ああ、ブラジリアンな夜が更けて行く。地元に居ながら、異国の風に吹かれる至福が牛浜駅前にある。

日々進化、本場に負けない味を!

12歳で渡日、日本語がまったくわからない

焼き上がるまで、注文を受けてから20分ほど。炭火の遠火で焼き上げた肉が、最高の状態でお客の前に。ガツンとくる塩味もいいが、タケルさん特製のガーリックソースはやみつきの味、万能ソースだ

焼き上がるまで、注文を受けてから20分ほど。炭火の遠火で焼き上げた肉が、最高の状態でお客の前に。ガツンとくる塩味もいいが、タケルさん特製のガーリックソースはやみつきの味、万能ソースだ

タケルさんは熊本県山鹿市から戦後移民でブラジルへ渡った母と、ブラジル人の父のもとに南マットグロッセ州に生まれた。マットグラッセとはポルトガル語で「深い森」を意味し、ブラジル中西部、州境をボリビアとパラグアイに接する場所だ。

 父と母はマーケットを切り盛りし、タケルさんも幼い頃から店の手伝いをして育った。週末の楽しみといえば家族みんなで集う「シュラスコ」。タケルさんはその火おこし担当だった。日系人が多い場所で日系人の野球チームにも入っていた。

 日本がバブル時代、両親が店を娘夫婦に譲り、12歳のタケルさんと15歳の姉と4人で日本に来たのは移民法が改正され、労働力として日本に入りやすくなったことと、ブラジルのハイパーインフレに両親が疲れたこともあった。埼玉に居つき、両親は工場で働いた。タケルさんは小学6年の3学期、日本の学校に入ったものの、日本語が全くわからない。「こんにちは」が朝の挨拶か、夜なのかもわからない。

 中学で、メキシコ帰りの教師に週1で日本語を教えてもらうことになり、「漢字は書くしかない」と1つ1つ書いて覚えた。そのノートは今も大事に取ってある。日本に来て、たった3年での高校受験だ。進学できる高校は限られていた。入学したものの、「そこが勉強する場所ではない」と、1年で辞めた。

 食品工場で働き、17歳で日本語で本が読めるようになり、通訳の仕事が入る。17歳の時に当時、景気がよかった、ブラジル人を扱う派遣会社に就職。1997年のことだ。以降、社長の右腕として訴訟関係を担当するなど、様々な業務を担う。会社員である以上、やりたくないこともしなくてはいけない。そんな時、タケルさんの中に、一つの思いが芽生えた。

「やりたいことを仕事にしたい。そうだ、シュラスコ屋をやろう!」

始まりは、両親の職場を作るところから

「豚皮揚げ」は、豚の皮の燻製をカリッと揚げたものなので臭みはゼロ。サクサクと香ばしく、食感が楽しい抜群のサイドメニューだ。

「豚皮揚げ」は、豚の皮の燻製をカリッと揚げたものなので臭みはゼロ。サクサクと香ばしく、食感が楽しい抜群のサイドメニューだ。

 2009年のこと。リーマンショックで外国人労働者の派遣切りが始まり、父の職場も危うくなり、家族で話し合い、両親が自営業に転じることとなった。

 それが同年5月に16号沿いにオープンした「南米食堂」だ。当時、両親は70代。メインメニューはブラックビーンズの「フェイジョアダ」などの煮込み料理。人気が出て来たが、両親がブラジルに帰ることになったため、2010年12月、一旦、南米食堂は閉店した。

 今度は自分で店をやろう。昼間は会社で働いて、夜だけやろうと決めた。それが、牛浜駅前の今の店だ。ブラジル銀行有楽町支店で営業の仕事をしつつ、19時から24時まで店をオープン。時に朝方までのこともあり、通勤の青梅ライナーで爆睡することで睡眠を取り、店を続けた。
 
 目指すは、本格的なシュラスコを出す店だ。鉄筋を入れて組んだレンガのカマドを、自分で作った。本格オープンを前にたまたま通りかかった新聞配達の人から勧められ、西多摩経済新聞に取り上げられた。シュラスコの本格カマドが珍しいと、その記事はYAHOO二ユースでも配信された。「ラッキーだった」とタケルさん。メディアの力は大きく、オープン直後から、都内から客がやって来た。2012年9月、タケルさんは、念願の「シュラスコ屋をやろう!」という夢を叶えたのだ。

 店は居心地のいいカウンターばかりか、2階には自宅居間でくつろげるような空間もある。一度、来た客はほぼリピーターになるという。

「ブラジルの料理を知ってほしいですし、何より、お客さんに楽しく食べてくつろいでほしい。自分は料理人ではありませんが、日々、進化していきたいですし、本場に負けない味を目指しています」
   
 飲むサラダと言われる本格マテ茶や、ポンデケージョと言われる、外側はカリッ、中はもっちりのブラジルのパン、サクサク香ばしい豚皮揚げ、そして黒豆と豚肉の煮込み「フェイジョアダ」など、すべてが異文化体験。扉を開けるだけで、気軽にブラジルの味に浸れる場所が地元にあるのは、何とうれしいことだろう。

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クーポン情報

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※有効期限2019年3月31日
※クーポンは必ず紙に印刷してお持ちください。
※他のサービスとの併用は出来ません。

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